協会のあゆみ
日本眼科用剤協会は、医療用眼科用剤固有の薬事・薬価に関する課題の解決と、行政ならびに関係団体との連携を深めるため、医療用眼科用剤の製造・販売会社23社が集まり、「眼科用剤協会」として1990年7月に設立されました。その後、1998年10月に日本製薬団体連合会に業態別団体として加盟しました。
当協会は、日本眼科医会と「眼科用剤協議会」を設置し、医療用眼科用剤に関する意見交換、課題の抽出・解決を図ってまいりました。また、日本眼科啓発会議1)に参画し、関係団体とともに視覚の重要性などを国民に伝え、失明者の撲滅、眼疾病の予防に努める活動を行ってまいりました。さらに、日本眼科災害対策会議に参画し、災害時における被災地眼科医療の支援、日本眼科医会のビジョンバン2)事業への協力などを行ってまいりました。
当協会の中でも、特に注力しているが医療用点眼剤写真一覧の作成です。
2011年の東日本大震災において、日本緑内障学会が作成した点眼剤写真一覧「あなたの目薬はこの中にありますか?」が点眼薬を紛失され薬剤名もわからない患者さんに対して使用され点眼薬の特定に大いに有用であったことから、本事業を学会から引き継ぎ広く医療用点眼剤の会社に協力要請し協会として作成しています。特に災害時の診療に貢献し医療関係者から高いご評価を頂いています。2015年には一般社団法人化し、日本眼科用剤協会と改称し活動の幅を広げてまいりました。そして2020年には協会設立30周年を迎えました。これからも、患者さんの目の健康を通して社会的に存在価値のある協会となるよう、一層努力してまいります。
1)日本眼科啓発会議
視覚情報の重要性、それを支える眼科医療の先進性や社会貢献性などについて、広く生活者に啓発活動を行う事を目的とし、日本眼科学会、日本眼科医会および眼科関連団体で構成する会議。
2)ビジョンバン
東日本大震災復興支援として、医療供給体制の再構築に向けて策定された宮城県地域医療復興事業補助金の交付により導入された眼科医療支援車両です。現在は日本全国で激甚災害が起きた時の救援活動も行っています。